
アヌラーダプラは、スリランカで最も古い都の一つであり、仏教文化の中心地として栄えました。その中でも、スリー・マハー菩提樹が植えられているマハーヴィハーラ寺院(Mahavihara Temple) は、非常に重要な聖地とされています。お寺の大僧侶Ven.Pallegama Hemarathana様にお会いしました。
スリー・マハー菩提樹(Sri Maha Bodhi)について
- 仏教の聖木: この菩提樹は、仏教の開祖であるゴータマ・ブッダが悟りを開いたとされるインド・ブッダガヤの菩提樹の分け木であると伝えられています。紀元前3世紀、アショーカ王の娘であるサンガミッタ長老尼によってスリランカに運ばれ、植えられたとされています。
- 世界最古の記録された植栽: もしこの伝承が事実であれば、スリー・マハー菩提樹は、人間によって植えられた現存する最古の記録された木の一つと言えるでしょう。2000年以上の歴史を持つ生きた聖遺物として、世界中の仏教徒から深く尊敬されています。
- アヌラーダプラの象徴: スリー・マハー菩提樹は、アヌラーダプラの街の象徴であり、スリランカ仏教の精神的な中心地です。多くの巡礼者がその神聖な姿を一目見ようと、遠方から訪れます。
- 保護と育成: 何世紀にもわたり、スリランカの王族や仏教僧たちによって大切に保護・育成されてきました。周囲には、菩提樹を守るための壁や、供物を捧げるための祭壇などが設けられています。