■セイロンティーの特徴や効能、正しい淹れ方について。その2

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本物のセイロンティーとは?

セイロンティーと呼ぶことができるのは、スリランカで栽培されただけでなく、国旗にも描かれる伝統的ライオンのロゴが描かれた包装に詰められたものだという人もいます。これは昔の話です。そしてこの紋章を得るためには、個々の製造者は国が定める厳しい品質基準に適合していることを証明する必要があったのです。

しかし、今では少し事情が違います。現在ではセイロン島には多くの茶農園があり、多数の製造者が存在します。また茶葉原料の多くは輸出されていて、Richard Royal Ceylon、Ahmad Tea Ceylon、Dilmah Ceylonといった製品が作られています。当然のことながら品質基準は現在に至っても極めて重要なものですが、今では買い手企業の管理となっています。これは包装に関しても同じことが言えます。とは言え、これが茶葉の品質低下を招くということはありません。それぞれのブランドが、それぞれ異なる自分たちの製品の最終イメージに近付けるべく努力をしています。

現在、セイロンティーとはスリランカで栽培された原料を100%使用したお茶を指すとされています。ここには紅茶だけでなく、緑茶、そして白茶も含まれます。セイロン島内の複数の農園の茶葉をブレンドしても問題ありません。ただし、異なる産地(スリランカ以外)の茶葉をブレンドすることは許されません。

セイロン紅茶の有効特性

スリランカでは、世界中の他のお茶の産地と同様、収穫した茶葉をさまざまな方法で加工し、何種類ものお茶を生産しています。具体的には、紅茶、緑茶、白茶、ウーロン茶の4種類です。しかし私たちが、セイロン緑茶、まして白茶やウーロン茶を目にすることはめったにありません。ほとんどの場合、販売され流通しているのは、完全発酵して作られた古典的な紅茶です。ですからセイロンティーの健康に有効な特性について話すなら、紅茶に話を絞っても問題はないでしょう。

  • セイロンティーは抗酸化物質(ケルセチン、ミリセチン、ケンフェロール、テアフラビン、テアルビジン、タンニン)を豊富に含んでいます。
  • 紅茶を定期的に飲むことで、慢性的な体の不調を整える期待が持てます。段階ではありますが、悪玉コレステロール値を下げる可能性もあると考えられています。
  • 紅茶に含まれるカフェインによりリフレッシュ感が得られ、またL-テアニンにより心地よいリラックス感も感じられるかもしれません。

カフェインの過剰摂取により、次のような副作用が引き起こされる可能性もあります。

  • 過度の覚醒感
  • 動悸
  • 睡眠障害
  • 頭痛
  • 吐き気

しかし、このような症状が出るのは、かなり濃く淹れたお茶を大量に飲んだ場合のみです。そのようなことにならないように、次は正しいセイロン紅茶の淹れ方をご紹介します。

セイロンティーの淹れ方

クラシックなタイプの紅茶であれば、クラシックな淹れ方が1番です。できるだけ熱いお湯を注ぎ、乾燥した茶葉が持つ健康効果を存分に引き出しましょう。

  1. ろ過したきれいな水、またはペットボトルの水を沸騰させます。小さな気泡が水面に浮き上がり始める頃が理想です。
  2. ティーポットをお湯ですすぎ、熱湯200mlに対して小さじ1杯の割合の茶葉を入れます。
  3. 茶葉を洗います。ティーポットに熱湯を少し注ぎ、すぐにお湯を捨てます。
  4. ティーポットにお好みの量(1人分、2人分、またはそれ以上)の熱湯を注ぎ入れ、1~2分蒸らします。
  5. 出来上がった紅茶をグラスやカップに最後の1滴まで注ぎ分けます。

香り豊かで美味しい紅茶をお楽しみください。

セイロンティーはミルクとも相性が良く、レモンと少量の砂糖を入れても美味しくお召し上がりいただけます。

重要ポイント

注ぎ切らずに紅茶をティーポッに残しておくことは、お勧めできません。

5分以上蒸らした紅茶を、お湯で薄めずにそのまま飲むことはお勧めできません。カフェインが抽出されすぎる可能性があります。


 
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